雨の前に約500トン、豪州の家族農場の大麦収穫初日
豪州の家族農場のチャンネル The Jackson Brothers は、動画「1200 Acre Field and Rain on the Way! | Harvest 2026 Part 1 | Vlog 533」で2026年の収穫初日を記録しました。一週間続く雨の予報を前に、熟し始めた大麦を家族総出でどこまで刈り取れるかが話の中心です。動画では、水分基準の扱いや機械の設定、収量と品質の数字が語られます。
雨予報と水分基準
撮影は日曜の午後に始まります。圃場には刈り頃に近い大麦があり、空には雨雲が迫っていました。予報では翌週は毎日数ミリから10ミリ程度の雨が続く見込みです。語り手はこれから育つソルガムや、まだ播種していない綿花には良い雨になると話します。一方で大麦には一部に緑が残るため、まず試し刈りで確かめることにしました。
前日に刈ったサンプルの水分は12.4%で、出荷基準の上限は12.5%でした。今回は多くを自家のサイロへ直接入れる予定です。通風をかければ13%を超える水分でも受け入れられるといいます。語り手はこれを「少し限界を押し広げられる」と表現し、雨の前に作業を前倒しする判断につなげています。
コンバインの設定と工夫
試し刈りの前に、キャビンの中でコンバインの設定を詰めます。大麦なのでロータは全開にせず1150前後、ファンは850程度を狙うとのことです。コンケーブのすき間は10まで詰めます。上段のシーブはいったん20まで開いてから16へ、下段は全開から12前後へ戻す手順を口にしています。
シーズン初めに毎年届く質問にも答えていました。タイヤを逆向きに付けているのは、ぬかるみにはまったとき後退で抜け出すためだそうです。2台のヘッダ幅が45フィートと40フィートで異なるのは、手持ちの機械をそのまま使っているからです。走行ラインは12メートル(約40フィート)間隔で固定していると説明しています。
刈り始めてからはコンバインの後ろに降りて地面の穀粒を探しました。チャフデッキから落ちる残さに種子が集まりやすいためで、見つかったのは数粒ほどでした。友人から「大麦は信用するな」と言われていると冗談を交えつつ、細断は強くかけず残さを崩す程度にしていると話しています。
収量と品質の数字
倒伏した大麦は作業の楽しみを奪うと語り手は言いますが、この圃場はすべて立っていました。「見事に収穫できている」と話し、収量はヘクタール当たり4.8トンほどと見ています。容積重は約68で、ふるい下の割合(スクリーニング)は1%未満とみられるとのことです。品質面でも満足な滑り出しだったようです。
運搬では種子用の区分けに気を配っています。道路の反対側の圃場で採る種子用の分と混ざらないよう、マザービンの片方を空けておくといいます。高いあおりを付けたトラックはチェイサービン1杯分より多く積めるため、刈った大麦を直接積み込みました。調整式の排出口でチェイサービンを満杯にすると、1杯は33.5トンほどでした。
家族で回す収穫体制
この日は家族だけで作業を回しました。父がトラック、語り手がチェイサービン、PhilとBradがコンバインを担当します。JDはこれほど早く収穫が始まるとは思わず、休暇に出ていたそうです。ヘッダの公道移動では、免許を取ったばかりのKaylaが先導役を務めました。語り手は「昔に戻ったようだ」と話しています。
夕方に雨が届いた時点で、収穫量は455トンでした。前線は弱まり、コンバインで測った水分も11.7%だったため作業は続きます。茎がもつれてヘッダの調子が落ちたところで切り上げ、この日の合計は約507トンになりました。コンバインの表示は常に正確とは限らないとしつつ、ヘクタール当たり5トン前後なら「状況を考えれば上出来」だと語ります。
本記事は掲載時点の情報です。発言の引用は日本語に訳しています。