重機を運ばず種子は袋で補給、英国農場の播種段取り
秋の播種期に、離れた圃場へどう種子を届けるか。英国の作業請負業者が日々の作業を記録するチャンネル「Olly Blogs Agricontract」で、Ollyさんが播種機への補給の段取りを説明しました。重機を回送せず袋詰めの種子を乗用車で運ぶ判断と、前後2つのホッパーを同時に空にするための繰り出し調整が話の中心です。
補給は袋で運ぶ
この日の朝、Ollyさんは精選済みの種子をトレーラーから播種機に移し、ホッパーを満杯にしました。播種機はそのまま川向こうの圃場へ向かいます。残りの作業はホッパー2杯と少しで終わる見込みだと説明しています。
現地での補給にはローダーで運ぶ大型の機材を使いません。低床トレーラーでテレハンドラーを回送する代わりに、種子を袋に詰めて自分の乗用車で運ぶ方針です。「全部を持っていく手間が省ける」と語ります。
袋は1つずつテレハンドラーのフォークで持ち上げて計量し、重さを書き込みます。残量を把握するためです。ただし車の積載重量を超えないよう、1袋は4分の3ほどに抑えていました。
前後ホッパーの配分
この播種機は前後に2つのホッパーを備えています。当初は前後を半々に割り振り、合計の播種量を180に設定して校正していました。ところが後ろのホッパーは前より約0.5トン多く入ることに気づいたといいます。
そこで後ろからの繰り出しを多くするよう設定を変えました。こうすれば両方のホッパーがほぼ同時に空になります。Ollyさんは「片方が先に空になっても問題はない」とも説明しています。残った側の量を180に上げれば、そのまま播種を続けられるからです。
ホッパーへの投入では段ボールで小さなデフレクターを自作していました。両方のホッパーに同時に入れる際、シュートを使わずに直接流し込めるようにする工夫です。前の作物の種子が600キロ残っていたため、袋に抜き取って計量してから作業を始めていました。
庭先の作業と中断
種子は近隣の農場と共用している精選機で調製しています。相手の倉庫に据え付けてあるため設定が容易で、精選済みの種子をビンから引き取るだけだといいます。夕方には飼料用とみられるトウモロコシを、粉じんを避けるため屋外でトラックに積み込みました。
一方で作業が止まる場面もありました。トラクターの1台が前車軸からの油漏れで整備に出ており、修理はハブシールの交換だそうです。そのトラクターの中に鉄道の踏切を通るための鍵を置き忘れ、別のオペレーターは線路を渡れなくなりました。
結局その日の播種は1区画を残して切り上げました。Ollyさん自身は畑に出ず、構内の作業と種子の運搬に1日を費やしたと振り返っています。もう1人のオペレーターはホッパーが空になるまで播種を続け、翌日に補給して再開する予定です。
本記事は掲載時点の情報です。発言の引用は日本語に訳しています。