切り株と枝が残る畑を最後に収穫した理由、米国の大豆収穫
米国の大規模農家が大豆収穫の最終日をどう段取りしたかを語りました。Millennial Farmer の投稿者は、コンバイン2台とグレーンカートが同じ作業計画で動く自動化の現状を紹介しています。春に排水路を撤去して木や石が残った畑は、播種も収穫も意図的に最後へ回していました。その判断が実際の故障場面で生きる様子を記録しています。
大豆収穫の最終日
動画は大豆収穫の最終日を追っています。好天が続いており、翌日からはトウモロコシの収穫に移る予定です。天気がよいと急がなくてよいと感じるものの、投稿者は「収穫の終わりには、もっと急げばよかったといつも思う」と語ります。暖かい日が3日続く予報で、トウモロコシの乾燥が進むことも期待しています。
地元のエレベーター(穀物の集荷・保管施設)には長い列ができていました。前日までは流れが速かったものの、荷受けをピットからバンカーに切り替えてから大きく滞ったといいます。運搬担当は数時間待たされました。バンカーが今日の分を受け切れないという話も、トラックの運転手から伝わっています。
同じ計画で動く3台
圃場に入ると、投稿者は自動走行の経路線を作成してワークグループに参加します。圃場の情報と作業内容は事務所のパソコンで事前に設定してあります。コンバイン2台とグレーンカートが共有するのは同じ作業計画です。播種のときと同じ経路を自動操舵でたどって収穫している、と投稿者は説明しています。
走行速度や収穫設定も自動で制御されています。与えた条件の範囲で、タンクに入る子実の品質と清浄度を保ち、損失を抑えるよう機械が調整するといいます。スマートフォンで Ops Center にログインすれば、残りの面積や収量、速度、燃料残量も確認できます。燃料補給は投稿者の役目で「燃料が足りなくなれば私の責任」だと話しています。
祖父の時代の人にこの光景をどう説明すればよいか、見当もつかないと振り返ります。子どものころは自分でトラクタを運転し、枕地でチゼルプラウを上げて折り返していました。次は完全自律化だろうと見つつ、この20〜30年の変化を踏まえると、さらに先は想像しきれないと語ります。
あえて最後に回した畑
最後の圃場は春に排水路を撤去した場所です。撤去の際に木や切り株、枝、石が大量に出たため、播種も最後にしていました。収穫を最後に回したのも「まったく意図的」だといいます。機械が止まったり刈刃をまとめて交換したりする事態になっても、ほかの畑の作業に響かないようにするためです。
作業中に異音がしたため、投稿者は詰まりを逆回転で押し出すリバーサーを使わず、まず停止しました。石トラップを空にしてヘッダーを点検すると、枝がドレーパーベルトの下に入り込んでいました。ほどなく父親のコンバインも、ベルトとフレームの間に枝が挟まって止まります。バールで取り除くまでに15分ほどかかりました。
小さな枝なら機械が飲み込んで後ろへ吐き出すものの、ベルトの下に挟まれば掘り出すまで作業できないと投稿者は説明します。残った枝や切り株はいずれ腐っていくとみています。後日あらためて圃場に入り、Mandako の機械で細断する予定です。
枝を見分けるカメラ構想
停止して点検しているあいだに、投稿者は次の自動化を思いついたと話します。散布機ではすでに、AIカメラが雑草だけを見つけて散布する See & Spray を使っています。同じようにコンバインのカメラが大きな枝や石を検知できればよい、という発想です。
大豆の収穫はこの畑で終わりました。投稿者は風向きを利用し、コンバインの粉じんを簡単に吹き飛ばしています。翌日のトウモロコシ用への切り替えを楽にするためです。コンバイン9870は2週間ほど格納され、もう1台をトウモロコシ用に切り替える作業に移ります。
本記事は掲載時点の情報です。発言の引用は日本語に訳しています。