記録をつける養殖農家に銀行が融資、ナイジェリアのナマズ
国連食糧農業機関のチャンネル FAO が公開した動画「Nigeria – A passion for catfish business」では、ナイジェリアでナマズを養殖する女性農家と支援事業の関係者が登場します。語られたのは、日々の記録と協同組合による組織化が銀行の信用を得て、小規模な養殖農家の規模拡大と収益改善につながったという経緯です。
13年続く池の仕事
登場する女性の養殖農家は、13年以上前に友人の養殖場を訪れたことが始まりだったと振り返ります。餌を求めて魚が水面に上がってくる様子に惹かれ、その後自分の池を持って養殖を始めました。始めた理由については「情熱だと思う」と答えています。
養殖場に着くと、まず池と魚を観察して魚の動きから調子を確かめるそうです。問題がなければ給餌に移るという手順を紹介しています。夫を亡くし子どもを一人で育てているという彼女は、この魚から暮らしの糧を得ていくのだと語ります。
記録が融資の根拠に
EU側の話者は水産養殖がEUのGlobal Gateway戦略の重要な一部であり、ナイジェリアではナマズに焦点を当てていると説明します。別の関係者によると、同国の農業生産のおよそ8割はクラスターや協同組合から生まれ、小規模生産者が主体です。P4ACPと呼ばれる事業は、こうした生産者の能力強化を目的の一つにしているといいます。
事業を通じて農家は魚が1日に食べる餌の量の管理法を学び、在庫や水質の記録をつけるようになるといいます。記録があることで金融機関から見たリスクが下がり、資金を借りやすくなるという説明です。関係者は、銀行が最も評価したのは「組織化の水準」だったと振り返ります。
3,000人を超える受益者
融資の結果について、関係者は「おおむね目覚ましいものだった」と語ります。借り入れで生産規模が広がり収益性も上がったといい、農家は最終的にとても喜んでいたそうです。女性農家もナマズは収益性の高い事業だとし、正しいやり方で取り組めば「銀行で笑顔になれる」と表現しています。
別の関係者は、この事業が人々の考え方を変え、協同組合と銀行を結び付けてきたと評価します。受益者は3,000人を超えるとのことです。その半数でも投資家とつながれば国内の大きなナマズ市場がさらに広がるとして、今後への期待を述べています。
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