ガス会社の手製リッパーを引く1978年製Big Bud
畑を横切るガス配管工事のために、他社の古い大型トラクターが農場に運び込まれました。米国のWelker Farmsの動画で、散布に出た農場主がそのBig Budを見て回り、自家の機体との違いを語ります。後半は4インチを超える雨が降った月の小麦収穫で、ぬかるみにはまったコンバインの救出や低収量の圃場の様子が続きます。
畑に現れた1978年製
朝に散布へ出た農場主は通り道に停めてある大型トラクターに気づきます。農場の地下には多くはないものの天然ガスがあり、新しく参入した事業者がガスの流れを変えるため、畑を横切って溝を掘りたいと申し出ていました。承諾したところ、作業用に運び込まれたのがこのBig Bud(米国製の大型トラクター)でした。
車体にはSeries 2の「525」に「20」が続く表示があり、本人もその意味は分からないと話します。キャブの形から1979年前後と見当をつけ、刻印を探すと「1978年製の4号機」と判明しました。エンジンはアフタークーラー付きのKTAで、出力は500馬力程度だろうと見ています。
自家の700や525と同じ設計の部分が多い一方、違いも目につきます。この機体の車軸はClark製で、自家の機体はCAT製です。CAT製の車軸は古くなり部品の入手が年々難しいため、「Clarkのほうが少し良いと思う」と語ります。ハンドルのチルト機構なども個体ごとに異なり、「どのBudも違う造りに見える」と驚いています。
手製リッパーと補強
後ろに付いたリッパーは明らかに自作で、農場主は感心しきりです。溝を掘りながら土を脇に寄せるレベラーのような部材があり、大きなシリンダーの座金代わりにベアリングを使った箇所もあります。「リッパーの設計が本業ではないだろう」と前置きしつつ、1マイル以上を掘り終えたことを評価しています。
本人が最も関心を寄せたのはドローバーの補強です。自家のBud 700ではグレンカートの重さでドローバーが下向きに曲がり始めており、張り出しが長すぎて支えきれないと感じていました。この機体は厚さ4〜5インチほどの鋼材を下に添えてあり、「良いアイデアだ」と自家機への応用を考えています。
塗装の退色やゴムの劣化、割れた窓、曲がった後部フェンダーなど、長年の使用による傷みも目立ちます。急旋回でジャックナイフ状態になり接触したのだろうというのが本人の推測です。どこまで手を入れるかは使い方次第で、見た目と機能を整えるには相当の手間がかかると話します。
ぬかるむ圃場の小麦収穫
後半は小麦の収穫です。この月は4インチを超える雨が降り、圃場の端には水が残っていました。道路沿いを刈っていたコンバインが片側に傾いて動けなくなり、オペレーターは穴を広げないよう停止します。オーガーが道路側に低いため、グレンタンクの穀物も排出できない状態でした。
救出にはグレンカートを引いていたBig Budと、伸縮するけん引ロープ、ソフトシャックル(繊維製の連結具)を使います。本来は前車軸側から引くべきで、コンバインの後部は良い位置ではないと農場主は認めます。深くはまってはいないため軽く引くと判断し、1速でたるみを取ってから引いて無事に抜け出しました。
農場主は今年はグレンカートがあって本当に良かったと話します。トラックが入れない場所が多く、Budとカートならそこまで届くためです。カートには約487ブッシェルが積まれ、トラック2台で運搬を回していました。
低収量と計量の不調
圃場の状態は芳しくありません。最初の圃場は雑草が多く、アザミやコキアはすでに種をつけていて、今からできることは少ないと話します。次の圃場は雑草は少ないものの収量が低く、表土が薄く粘土や頁岩が多い硬い土地です。雨の少ない年には「真っ先に焼けてしまう」と説明しています。
機械は順調な一方で、計量器が正しく記録しない問題が続いています。水分がやや高いことも疑い、容積重と水分の設定を調整しても数値は変わりませんでした。当面は目視でトラックを満載にしています。日没後は風が止み、地面がすぐ湿気を吸って粘るため、その日は作業を切り上げました。
本記事は掲載時点の情報です。発言の引用は日本語に訳しています。